Collezione TV
2023年7月17日

Bollito Misto Vol.260 日本でも一部のメディアで紹介された、「FIATの色から始まる改革」的なアクション。なんと今後のFIAT社からグレーというカラーラインナップがなくなるというのだ。 そんな決意表明が、新型のFIAT600eをモチーフにしたデモンストレーションがちょっと話題だ。 ©corriere della sera 確かにイタリアは色の国だし、ドルチェ・ビータだし、イタリアらしさを一言でいうとやはり「カラフル」という楽しさにあふれている。イタリアと色は切っても切れない関係だ。 FIATもカラフルなボディで長年世界中のファンから愛されているブランドだといえる。 そんなFIATが暗い世の中に決別するかのように、グレーのラインナップをなくすというのだ…。 そんなブランドのイメージを、より明確に強く世の中に訴えていきたいという、伊仏連合のステランティスのCEO…

Bollito Misto Vol.263 なかなか夏っぽさが出てこず、セミの声もなかなかはじまらなかった2023年だけど、 7月に入ったらいきなり熱波がやってきた。 箱根あたりで釣りをするにも、6月末まではダウンとまでいわないまでも、それなり防寒着がないとちょっと寒かったのに…。である。 来てほしくはないけど、季節の風物詩の台風だって、まだ3号と7月半ばにしては随分と少ない気がする。 そんな中、いきなり暑くなったせいか、街なかで倒れる人を連続で見かけてしまった。 突然倒れたり、いきなりへたりこんでしまったりするシーンを見たのが1度や2度ではない。やはり急な気温変化に身体がついていっていないのかもしれない。 私もそんな中、ちょこちょこ工場で作業をする機会があるのだけど、まあ、とにかく暑い。 塩製造機になったかというくらい、自分のTシャツに塩を製造し続けている。 ときどき、手が痺…

2023年6月5日

Bollito Misto Vol.259 イタリアと日本には精神的に非常に近い部分もあれば、価値観というか優先順位というか、とにかく感覚が違うことも多い。 イタリアがというより、日本の特殊性という部分だとは思うのだが、その違いが特にクルマに対する部分で顕著に出る。 例えば日本での「アタリマエ」が世界でもアタリマエである例をみてみよう ジーンズ。ビンテージジーンズはもとより、穴だらけのものでも、新品を履くよりもカッコいいとされる。もちろん好みはあるが、ダメージジーンズがカッコいいという一定の評価基準はある。 エレキギター。 こちらも指板の手垢はもちろん、ボロボロに塗装の剥げたボディがカッコいいという価値観が確固たる地位を築いている。 これは、「年季=歴史」という部分に対するリスペクトもあるのだが、身体に近い存在という点で「馴染み」が重要であるという感覚が元なのかもしれない。 それでいうと、…

Bollito Misto Vol.258 ランチア推しが止まらない私なのだが、前回の新しいランチアのコンセプトカーPu+Ra HPEのHPEの意味についてちょっとウンチクを述べたいと思う。 HPEとはHighPerformanceEstate の頭文字をとったアナグラム。 いうなれば、ライトバン(死語)だけど高い性能を誇るという意味だが、この初代が登場した1970年代にはそのようなコンセプトを持った車はほぼなかった。 70年代FIAT傘下に編入されたランチアが、満を持して発表した高性能小型車であるベータシリーズ。その中で登場したのがランチア・ベータHPEだった。 流麗なクーペのボディをワゴン化した、航空戦艦みたいなフォルムに当時の少年達は胸を踊らせた。(私を含む極少数だが…。) あれもこれもできちゃう感が、当時のラジカセやラテカセ、テレビ電話などと同じ感覚で「正義」とみなされ…

Bollito Misto Vol.257 こちらでも個人的に騒いでいた「ランチア復活」アルアル詐欺とまで言われていた古豪の復活が、思ったよりは早い始動を見せていて、本国でも驚きとともに歓迎されている。 日本がGW真っ只中の5月初頭。久しぶりに本気開催となったイタリアはミラノのデザインウィークにて、ランチア復活の旗印となるPu+Ra HPE(プーラ・アッカピイ〜読みづらいったら…。)がお披露目された。 すでにYouTubeなどでご覧になっている方もいると思うが、これぞコンセプトモデル! という気合の入れっぷりが素晴らしい。 担当者がそれぞれランチアの遺伝子をどう散りばめたかなどを語っているが、ファンの贔屓目を考慮しても結構カッコの良いプレゼンテーションだと思う。 色、佇まい、目指しているポイントなど、とてもランチアらしくかつ、他とは明らかに違う存在感を表明していこうという意気込…

2023年5月28日

Bollito Misto Vol.256 「炎上」昨今、この言葉を見ない日がないくらいよく目にする。目にするというからweb上での話だ。 失言、悪態、まあ、いろいろあるけど、とにかくすぐにいろいろ騒ぎ立てる。 それもこれも、誰彼と無く「発信」できるようになった世の中のせいに違いないのだが、 それにしてもいい加減「うるさい」感じになってきているのは私だけだろうか? 「あいつが、こんなこと言った」 「あんな人だとは思わなかった」 まあ、もうそろそろどっちでもいいんじゃないか? そう思ってしまう。 ネットが今ほどあたりまえでなかった20年以上前。誰がこんな醜い世界を予想できたろうか? まあ、たしかに「そんなこと言わなきゃ良いのに…。」って思うときはある。 でも、同時に 「そんなことわざわざ教えてくれなくてもいいのに…。」と思うことも多いのが事実じゃないだろうか? 炎上そ…