Collezione TV

レトロモビル報告の続編第二弾。今年の目玉展示というと、ダカールラリー特集。 参加経験のあるメーカーはゆかりのマシンを並べただけではなく、それ以外にも代表的な車両が特別展示されていた。昭和のおっさんにとっては通称「パリダカ」で有名な過酷極まりないラリーだ。 1978年からスタートし、世界一過酷なモータースポーツと呼ばれたこのラリーは、三菱のパジェロが優勝したり、俳優の夏木陽介さんが出ていたのを思い出す。 何が過酷だって、パリをスタートしてバルセロナからアフリカへわたり、セネガルのダカールまで走る12,000キロを走るとかって、ほぼほぼクルマとバイクのマラソンともいえるような道程が何にも増してインパクトがあった。いわゆるひとつの男のロマン的なものだろう? ところが、度重なる事故や事件があり、やがてゴールがダカールじゃなくケープタウンになったり、果てはアルゼンチンのブエノスアイレスからチリへのコ…

さて、今回のメインであるレトロモビル。年々集客も増加しているようで、豪勢化の一途をたどってきたこのショーだが、なんといっても夢の車たちが一挙集結するということもあるので、やっぱり楽しい。 個人的に大好きなETC(ヨーロッパツーリングカー選手権)時代のレーシングカーや、数々のプロトタイプなんかが登場するこのショーは、やっぱり今年も大盛況だった。木曜の初日から「お前ら仕事はどうした?」と言いたくなるような様だった。 現地でちょいちょいお仕事もあったので、初日の3時くらいまではあまり会場を巡れなかったのだが、それでもいろんなクルマたちが目白押し。 やはり、レトロは楽しい。 個人的にはルノーの5が復活するので(名前だけ)、それが楽しみだったが、本体はモックのみ。そこから判断するに、私の知っているサンクには全く似ても似つかぬ姿なので、正直がっかりしたのだが、ここのところ演出のダサさが目立ったルノーに…

現在日本は、未曾有の株高で盛り上がっている。私は全く関係がないが、関係している人々はわりと盛り上がっている。 羨ましい限りだが、こればっかりは昔から興味がないので仕方がない。一方、大変なアオリを受けているのが為替だ。 街中を見れば、恐ろしい数の観光客で賑わう日本だが、それもそのはず、ユーロは去年の2割増しになっている。 コロナ期間中120円台だったユーロも160円台で安定。前にも書いたが、欧州で暮らしていると1ユーロの感覚はおおよそ日本の100円なので、日本人が彼の地で100円のものを買うのに、160円以上するという異常事態なのだ。 オリンピックの盛り上がりはないくせに、物の値段だけはオリンピックな感じになっていて、パリでの休日は、なかなかお財布に厳しい毎日になったのは言うまでもないだろう。 三つ星程度のビジネスホテルであっても、宿泊費は工夫に工夫を重ねても簡単に20万近くの出費になるし、…

今回は、旅行者視点で欧州紀行について連続でお届けしたい。 昨年春に引き続きまたイタリアで仕事なので、ちょっくら出かけてきました。でも、今回は最初にパリに入り、しばらく遊ぼうという計画。 というのも今はまだロシアとウクライナのせいで、北回りの遠回りで欧州に入るしかなく(南回りはしんどいので嫌)、パリまで15時間近くかかるフライトだったりする。これってさすがにキツイので、思い切ってパリで5日ほどゆっくりしようと考えたからだ。 なにより欧州最大級の旧車ショー、レトロモビルがあるからなのだが、着いた早々ちょっとびっくりしたことがあった。 というのも、今年はオリンピックである。ついこの前東京が終わったばかりだが、パリ五輪が開かれるとあって、どういう盛り上がりを見せているかと期待していたのだが、それがもうサッパリなのである。 折からの原材料費高騰などがからむストの影響だとは思うが、それにしても中心地は…

昭和のおっさんたちにとって、メーカーやブランド、モデルやスペックは車選びの「いろは」というか、基本のキともいえるような「当たり前の条件」だった。モテるためには、良いと言われるクルマを買う必要があったし、それが車えらびの常識だったりした。 コロナ前に世間を騒がせた「若者の車離れ」では、一時は日本の自動車人口ってどうなるんだ? なんて心配もしたが、コロナを経て、多くの年齢の人々が改めて「移動の貴重さ」を再確認することになり、懸念だった若者たちもクルマに対してかなり積極的になってくれているという。 たとえばMT志向も面白い傾向の一つ。車離れの防止にとスタートしたはずのAT免許だが、意識の高い若者たちは、むしろMT車を求めているそうだ。なんという皮肉か…。 このコーナーを読んでくれているような方々は、そりゃMTのメリットを十分にご存知のはずだが、例えばZ世代などは、世間の言うことは聞き…

2024年1月1日

新年あけましておめでとうございます。 2024年は史上最高額でロサンゼルス・ドジャーズに移籍した大谷翔平くんの活躍も目が話せません。加えて山本由伸までも…。 春から実に楽しみです。 そしてそして、ついこの前東京オリンピックがあったかと思いきや、早くも次のオリンピックが開催されます。花の都パリでの開催はやはり楽しみでしかありません! 2023年みたいな酷暑はいやだけど、今年も明るく楽しい前向きな一年であることを切に願いつつ、本年も皆様のカーライフがより一層すばらしいものになりますようお祈りしております。 ことしも素敵なクルマたちをご用意して皆様のお越しをお待ちしております。 本年もよろしくお願いいたします! 2024 謹賀新年