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Vol.098 2018レトロモビル 総括

さて、単なる旧車ショーの域を超えつつあるパリのレトロモビル。

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恐ろしい金額が飛び交う、ゴージャスオートサロンという感じになっては来ていますが、何と言ってもこうした旧車人気による市場高騰が生み出したのは、古いクルマのさらなる延命だといえるでしょう。

そもそも数十万、数百万というレベルの市場価格のものが、ものによっては数千万、数億となったおかげで、非常に質の良いレストレーションが施されるようになった。

 

 

 

 

 

おかげで、これまでどこか妥協があったようなレストアも、本当に手の込んだ素晴らしいものに変わった。

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ゴムやネジ、塗装や板金などの詳細はもちろんのこと、それらが一つになったとき、なんとも言えない完成度と雰囲気が生まれているのが特徴だろう。

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思ったほど投機目的としての効果がなかったとされつつあるコンテンポラリーアートに代わり、一気に人気が爆発した旧車だが、いかにもという人たちがパリには溢れている。

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業者もそれをわかってか、回を追うごとにブースがゴージャスになっていく。おまけにメーカーも参入してきているわけだから、そりゃ見ごたえがないわけがない。

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というわけで、ショーだけでなく、街も楽しめるパリのレトロモビルは、オススメの旧車ショーです。是非、みなさんも!

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それではまた近々。

 

 

 

 

A prestissimo!!

Vol.096 2018レトロモビル Vol.2

レトロモビルといえば、ここ数年、自動車の史上最高価格を更新しているARTCURIAL(アールキュリアル)のオークションが目玉の一つ。

オークションの会場内じたいは、オープンになっているのですが、クルマのそばに行くには別途70ユーロ(約一万円)が必要で、文字通り冷やかしお断りな状態。

もちろん、出ているクルマたちの価格はご覧の通り…。

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いったいいくらで落札されたんでしょうか…。

来るたびに思うのは、「ああ、あの時やっぱり買っておけばよかった…。」

という後にも先にもたたないような後悔の念。

数年前なら???というような値段のクルマもありますが、それでもやはりこれからも残り続ける権利を得たということで、きっとここは喜ぶべきところなんでしょうね…。

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一昨年38億円近くで落札され、欧州最高価格を記録したのもここレトロモビルでしたが、すっかり高価な取引がなされることで有名なイベントにもなっていますね。

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復活したジュリアですが、初代はえらい値段になってしまいました。

 

 

 

 

 

 

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それにしても、ご立派な値段…。

 

 

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その分レストアはかなり丁寧になりましたからいいっちゃあ、いいんですが…。

ちょっと尻込みするのは事実。見てるのは楽しいですけどね。

 

 

それではまた近々

 

A prestissimo!!

Vol.097 2018レトロモビル Vol.3

ここしばらくのレトロモビルのパターンは、メイン会場の超絶高級(高価)車両の販売&メーカーブース。かつての名残のパーツ販売。アート販売。二階会場の企画展とクラブたちという感じ。

今回、個人的に痺れたのは二階会場の企画展であった”アバルト祭り”「La Saga Abarth」。

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いうまでもなく、アバルトは珍獣の類。生粋のレーシングマシンも多いので、残存数が少ない。その上、世界の名だたる蒐集家、つまり収まるべきところに収まっているので、かなり敷居の高いイベントくらいでないとお目にかかれない。

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今回のレトロモビルでは、そんな貴重なモデルがそれなりの数見られたのは、なかなかにレアな体験。

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以前からお伝えしているように、パリはもはや、ヨーロッパを代表するレアカーの博覧会の様相を呈してきているので、クルマを買わなくても足を運ぶ価値はあると思います。

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この勢いはまだまだ続くでしょうから、是非あなたも来年トライしてみては?

 

それではまた近々。

 

 

A prestissimo!!

 

 

Vol.095 2018レトロモビル Vol.1

なかなか珍しいパリの雪化粧。

毎年この時期はそれなりに冷え込むのですが、今年の北半球は格別寒かったのか、日本同様パリでも雪に見舞われました。タクシーもご覧の通りすっかり凍りつきました。

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そんな中、今年もやってまいりましたレトロモビル。

Retromobile-2018-e1513935966664搬入とかできないんじゃないのか? なんて勘ぐっていましたが、初日からバッチリと準備が整っていたのは、やはりここ数年の旧車業界の好景気によるものでしょうか。

 

 

 

 

ここ数年、メーカー各社のヘリテージセクションの発表が目立つ中、FCAも正式にHeritageサービスの立ち上げをリリース(厳密にはトリノが最初)。カルロ・アバルトの奥様が乗っていた実車を並べる気合の入りよう。ジャガーもタイプDのルマン優勝車を完全に復元して持ち込むなど、いずれもなかなかの盛り上がりでした。

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日本導入も待ち遠しいアルピーヌも昨年に引き続き出展していましたが。さすが地元というべきか、ルマンレーシングのスポーツカーをずらりと並べるあたり、なかなかプレゼン上手です。

 

 

 

 

10年ほど前までは、そこそこ蚤の市感が強かったのですが、今や完全に博覧会。というより、同じ会場で開かれるパリサロンよりもゴージャスな雰囲気があって、なかなかに楽しめます。

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さあ、次号も続きますよ!

 

 

A Prestissimo!!

Vol.094 トリノ・アウトモトレトロ

今年も行ってきましたアウトモトレトロ。

高額になるランチアやアバルトがパリやらエッセンやらに持って行かれてしまっているんだろうなあという感が否めない。

それでも楽しいアウトモトレトロ。

 

今回はちょっと動画で紹介。10分ほどありますが、場内の雰囲気はお楽しみいただけるかも。ちなみに撮影は平日朝。

みんな仕事しろ!

https://youtu.be/SZoyZ-ZESng

それではまた近々。

 

A prestissimo!!

Vol.093 和食ブームはつづく

IMG_0007今にはじまったことではないが、世界的な和食ブームはとどまるところを知らない。
イタリアでも寿司屋ができはじめてかなりの時間がたつが、かつてのような高級和割烹的な価格帯から、いまではほぼほぼ回転寿司レベルのものまで実に幅広い。

 

 

 

 

 

sushiwokもちろん、その多くは日本人経営ではなく、コスチュームとちょうちん、暖簾を除けばすべて外国製ということがほとんどである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中にはWOKすら日本の名物だという人達もいる。WOKとはそもそもは中華鍋の意味。なぜか、そのまま鍋でサーブした名残なのか、イタリアではある種のビュッフェとして馴染みが深い。そのWOKはSUSHIが併設されている場合が多く、東洋系のスタッフとコスチュームがあわさり、日本発のイメージを出しちゃってるところもある…。

 

 

 

 

 

 

イタリアなんてかわいいもので、パリのオペラのそばには昔から日本食レストランが多いが、その他のエリアでもオシャレフードの先鋒としてラーメンから弁当、おにぎりなどさまざまな日本食を食べることができる。傾向としてはややB級グルメというか、日本の日常食への移行が目立つ。

 

「日本食ってローカロリーでヘルシー!」といいながら天ぷらやラーメン、カレーライスを食べる姿が微笑ましいが、まあ美味しければOKなんだろう。

 

 

 

 

 

 

teverdeちょっと気になるのが飲み物だ。日本茶は空前のブームである。オシャレ飲み物の筆頭だ。日本におけるスタバどころではない。理知的なイメージとあわせて、各国大人気だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに、統計学的な実証はないが、筆者の友人、特に料理関係者に関して言うと、各種料理、食材、日本茶はOKなれど、和菓子、日本酒には少し抵抗というか理解を示さないケースが多い気がする。

 

ちなみに焼酎は大人気。日本酒プッシュの中田英寿さんに、もっときっちりとその魅力を欧州に伝えていただきたい!

 

 

それではまた近々。

 

 

A prestissimo!!

 

 

Vol.090 FIAT127を知っているか?

timthumb.php1971年の欧州カー・オブ・ザ・イヤーを獲得した、近代ミニFFファミリーカーの元祖の一つ!

そんな大げさな紹介ができるクルマであり、90年代初頭まではうなるほどイタリアの街角を埋め尽くしていた国民車である。

日本でもシビックの復活が話題となっているが、まさにそういった位置づけのクルマだった。実は以前にもこのコーナーで127には触れているのだが、こうしたちょっと古いものブーム的な流れの中で巻き起こった「127復活論」についてだったので、今回はその魅力について少々。

 

 

 

 

 

 

そもそも、127なんて知らないし見たことないし、買えないし…。なんてお声が聞こえてくるでしょうが、まあ、そういわずにお付き合いください。

 

fiat-127-2専門的、歴史的な話はwikipediaなどを参照するまでもなくネットに転がっているので、あくまでオーナーとしての話と、今イタリアでどうなっているか? 物理的にまだ手に入るのかなどについてお話したい。

 

 

 

 

他にも紹介したいクルマがあるのだが、まずはこういったベーシックで今の時代にもマッチするような車両からはじめたい。

 

 

 

 

IMG_3467日本でもおなじみの(といっても随分レアなクルマになっちゃったが)アウトビアンキA112がベースとなり、基本構造を踏襲するクルマ…。とはいえ、実際に乗っていた感触としては、ワイドトレッド、ロングホイールベース、そによりルーミーだし、A112が二人+アルファのクルマだとすると、127は完璧なファミリーカーだといえる。トランクもしっかりあるし、何より室内が広い。後部座席には大人二人がキチンと乗れる。

 

 

 

 

 

 

 

FIAT-127-2385_13穏やかな表情からは想像できないほどバランスの良いハンドリングとシャシー性能で、かなりの走りが可能である。絶対的に小さいA112のほうがキビキビ感は上だが、総合的な走りとしては127の方が上であることは断言できる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに80年代頭に日本に正規輸入された127はS、つまりスポルトというモデルで、A112アバルト(70HPの高性能版)の人気にあわせて同出力の70HPエンジン(ただしブラジル製)を搭載したものだったが、英国仕様の右ハンドルのお陰でかなりトリッキーなモデルになってしまっていた。(こちらも所有したことがあるが、もう日本じゃ絶滅したんじゃないだろうか?もしまだお持ちの方がいらっしゃったらお教えいただきたい!)

 

 

 

black6046681396946254-0c4474878d今では死語(?)のホットハッチとして無理やり紹介されていた日本デビューだが、それは正直、女優志望の子が無理やり事務所の都合でアイドルとして売り出されてしまったようなものだった。

 

 

 

 

これはこれで実はなかなか味わいの深いエンジンで、乗りごたえのあるクルマだったが、その後入手した本国仕様の左ハンドルとは比べるべくもないほど右ハンドル版はバランスが悪かった…。

 

 

ともかく、127は非常にバランスの取れた、実にモダンなファミリーカーだったのだ…。(つづく)

 

 

 

A prestissimo!!

 

Vol.089 イタリアのいないW杯

corriere del sport

corriere del sport

ショックである。
何がって、そりゃサッカーW杯にイタリアが出ないことがである。

 

 

日本人だし、イタリアの血も入っていないが、4年に一回、ギャーギャー騒ぐネタになるW杯。実のところ阪神ファン同様(失礼があったら申し訳ない)、ちょっとダメなところを自虐的に責めたりするのも楽しみのW杯。

期待していないとか言いながら、その実横目で試合経過を気にするW杯。

PK戦になると、本当に怖くて見られなくなる人が続出するほど、内心は気になって仕方がないW杯。

そんなイベントからイタリアが消えた。来年のW杯で彼らを見ることもできなければ、こうしたソワソワも味わえない。

残念すぎる。

 

2006年のドイツ大会以来、世代交代がうたわれて久しくも、 結果的には軸となるような若手もいない状態が10年以上続いた。

 

それでも相変わらずの勝負強さで、実力以上ともいえる結果を残し続けてきたので、今回もいつものように「予選は予選」としてのらりくらりとやってくるものだと安心していたのだが…。

 

 

 

FIGC

FIGC

なんとなく思い当たるフシは他にもある。FIGC(イタリアサッカー協会)の会長カルロ・タヴェッキオ氏の黒い噂である。

 

 

 

 

 

 

 

人種差別発言や過去の有罪判決など、いわゆる「めんどくさいおっさん」であり、14年の就任以降もどす黒い話が多かった。何より、金の匂いが立ち込める感じと、本国プロリーグ「セリエA」の人気低下にも一役買っていた。

 

 

いずれにせよ、こうしたショック(1958年以来60年ぶりの不出場だそうだ)をキッカケにしてまた強いイタリアを見せて欲しい。

 

 

 

それではまた近々。

 

 

 

A prestissimo!!

 

 

 

 

 

 

 

Vol.092 日本の知らない移民問題

 

出典 https://www.infogaetan.it

出典
https://www.infogaetan.it

欧州が難民・移民問題に揺れている。

シリアをはじめとするさまざまな要因で発生した戦災難民。これはこれで誠に不憫極まりない話なのだが、イタリアではちょっとした問題が発生している。

「なりすまし難民」

 

 

不景気真っ只中の欧州になだれ込む感覚がまったく理解できないが、それでも藁にもすがる思いでギリシャやイタリアに難民たちが押し寄せる。

彼らは国際法にもとづき保護され、各国で住居や安寧な生活を一時的ではあるが保障されている。

 

 

しかし、イタリアで見聞きするおかしな光景がある。

とても身なりの良いアフリカ系の若者たち。イタリア語はしゃべらない。しゃべれない。かつてはティッシュや花、生活小物を売り歩いていた、およそ怪しげな彼らとは程遠い、大変豊かな感じのする若者たち。日がな広場で仲間と集い、スマホ片手にのんびり飲み食いしながら過ごす。そんな彼らは難民だという。(本人たちに「あんたは難民なのか?」と聞いたわけでないので確証はないが、近所に住む知り合いからはそう聞いている)

都市部のそばの住宅地には彼らを保護する施設がある。もちろん無料だ。それどころか月間300ユーロほどの支給も受けている。ちなみにWifi完備だ。

 

 

水道工事で一次避難所(実は普通のマンション)を訪れた友人が、自分たちよりもいい感じの暮らしをしていることに驚いていた。聞けば、一部にはまったく戦災とは関係のない国からどさくさに紛れてイタリアへ潜入しているものも多いという。

 

トランプ大統領のは発言が記憶に新しいが、ここイタリアでも大きな問題として日々の生活の中で議論がなされている。その内容はとても公の場ではできないものが多い。

 

イタリアだけではない、ギリシャもドイツも、陸続きの国々はどこもこの問題に頭を悩ませている。ただでさえ不景気が続く中、我々が想像する以上に彼らの経済と人心を揺さぶっている。

 

 

何が悪いとか、こうすれば良いとかはこの場所で言うつもりはないが、やはり人道保護を悪用する不届き者には、天罰がくだればいいと思う。

ちなみに私はちゃんと正規の移民としてイタリアに税金を納めているので、これくらいは言う資格があるだろう。

 

それではまた近々

 

 

A prestissimo!!

筆者は移民経験があるから言うのだが、

Vol.091 落ち着いた?いやまだ? 旧車の相場欧州編

IMG_0869引き続き高値が続いているビンテージカー相場だが、ここに来て、やや沈静化の傾向がみられるようだ。

つい先日、バティスタ・ピニンファリーナのためにワンオフで製作されたフェラーリ275gtbが八億ちょいでオークションで落札された。

三、四年前なら倍くらいはいったのかもしれないなんて言われているが、50年前の中古車が億だなんて、普通に考えればすごいことだ。もはや量産品(これはワンオフだが)としてはありえない価格に突入し、アートの領域にさえ入ってきている。

 

IMG_0832現在の兆候としては、すでに誰もが知っているような有名なクルマは誰かの手に収まり、ここ数年は長期在庫もしくは、オーナーの逝去からの相続というパターンが増えている。あと、レースカーも多く取引されているのが興味深い。

 

 

 

 

実際、クルマに興味のない子孫が受け継ぐよりは、こうした形で現金化されたり、しっかりと愛情を注いでくれる人(お金を注ぐ人?)の元に行ってくれたほうが長い目で見たときにはいいことかもしれない。

 

IMG_0885なにはともあれ、きれいな車を沢山見られるのはやっぱり楽しい。まさに高嶺の花だけど、やっぱりワクワクするからね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それではまた近々

 

 

A prestissimo!!

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