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Vol.205 過走行について考える


日本の中古車界には過走行って言葉がある。
そのまま訳せば、走りすぎたクルマってことだろうが、使い捨ての部品じゃあるまいし、ちょっと工業製品なめんなよって感じのワードだと個人的には思っている。

改めて言うまでもなく、自動車の部品には消耗品というものがあり、遅かれ早かれ交換が必要であると最初から謳っているパーツで構成されている。

ところが、インジェクターに詰まりが出たとか、プラグコードが劣化したからとか、500万も600万も出したクルマが、たかが1万円くらいのパーツでその一生を終えてしまわなければならないような「寿命」に直面するなんてことはあり得ない。

 

 

 

今手元に今年生産された最新型の取扱説明書があるわけではないので、これまでの知識でしか言えないので、もし間違っていたら申し訳ないのだが、必ずクーラントは何キロで交換、タイミングベルトをはじめとするベルト類のチェックは○○キロで…。
なんて書いてあるはずなのだ。

確かに日本の道路事情は、例えば信号待ちがほぼなくなりつつあるヨーロッパ(よほど大きな道路以外、ほとんどがラナバウト型式になっている)に比べればストップアンドゴーが多いかもしれないが、そんなことの対応くらい一流メーカーならすべてすませている。

 

 

そもそも、日本で走るクルマのほとんどが、世界レベルで言えば全くもって「走ったウチに入らない」程度の走行距離のものがほとんどだ。
それ故、例えばランチア・デルタ・インテグラーレのように日本で人気の高かった車種が世界的には信じられないほどの低走行(25年を経過して3万とか5万キロ程度)で手に入るということで、イタリアのバイヤーなんかはちょっと前から目を付けていた。

じゃあ、いったいどのくらい走るのか?
安価なイタリア車でも10万20万くらいは走るし、それが嘘だと思うならネットで検索してもらっても良いくらいだ。もちろん使用上の注意をよく守っての話であるが、普通にしていれば全然OKだ。でなきゃとっくに自動車文化なんざ破綻している。

 


ちなみに大概の場合、シートのアンコが駄目になる。
面倒くさがり屋は簡易のシートカバーや座布団でごまかすし(COOPなどのスーパーで普通に売っている)、ネットやノミの市なんかでも普通に売っている。

コロナ禍で増え続ける中古車。
ネット動画でも信じられないくらいDIYのムービーが人気を博している。
きまったメンテさえしていれば、自動車なんてよほどのことがなければ10万20万キロくらいは、簡単に走るのになあ…。

モータージャーナリストのみなさん、ちょっとそろそろ過走行とかいう言葉に異を唱えてくれないですかね?
50万キロとか超えるとさすがに過走行って言ってもいいかもしれないけど、8万10万キロで過走行だなんて…。

 

それではまた近々。

 

 

A prestissimo!!

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