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Vol.136 もはや10年刻み

AUTOMOTOより

AUTOMOTOより

つい先だって100周年だと思っていたミラノの古豪が、今年110周年を迎える。
まあ、ギターだろうがカメラだろうが、ブランド系は本当にアニバーサリーが大好きなようだ。

 

アルファといえば、先だってフランスのPSAグループと合併を発表したFCAのいちブランドだが、筆者的には、この発表は将来を期待させるものだと信じている。なんせ、PSAのプラットフォームや、ユーザーインターフェースの作りがなかなか素晴らしいので、FIATやその他のブランドもうまく復活してくれるのではと密かに期待している。
クチの悪いジャーナリストは、負け犬同士の合体などと言うが、その中身は捨てたもんじゃないと信じている。

 

さて、この110周年モデルの噂のもとはイタリアのメディアなのだが、PSAのプラットフォームを流用したSUVもしくは、6Cと呼ばれる純粋なGTを6月24日に発表するという。(噂ですよ!あくまで)

一説にはこのようにかつてのジュリエッタを思い出させるようなフォルムに、プラグインハイブリッドを備えるとか…。

 

日本ではもう一つ元気のないアルファだが、ここらでちょっと気合をいれて頑張って欲しいものである。

 

それではまた近々。

 

A Prestissimo!

Vol.135 電気自動車と未来

トヨタ自動車株式会社公式HPより

トヨタ自動車株式会社公式HPより

うるさくて、ガソリン臭くて…。
豊田章男社長が出演する自社CMでそんなクルマが大好きとおっしゃっている。

かくいう私も、おそらくこれを読んでくださっている方々も同じ意見かもしれない。
子供心や乙女心、○○心という類のものは、人が人として元気でいられる、楽しくいられるために必要な、実にプリミティブなマインドなのだと思うが、ガソリンエンジンが持つ振動や鼓動、音は間違いなく子供心に応えてくれる重要なファクトなのだと思う。

あくまで電気モーターで動くモビリティを揶揄するものでないということは前置きしておきたいが、上記の観点から電気で動くモーターにはちょっと子供心を充足してくれるものは少ないと思われる。

少ないと書いたのは、スピードや加速という別の要素では十二分に子供心を満たしてくれると思うので、それはOK。ただ、飛ばすという行為は結構しんどい。歳を取るとなおさらだ。

でも、ブルブルブルっとくるものには、得も言えない感覚があるので、単車に乗る人達が潰えないのも、また、いまだに3馬力しかないようなクラッシックカーでラリーなどを行う欧州の人達がいなくならないのも、同じ理由かもしれない。

日本ではモビリティという言葉が、次世代の自動車的に広まっているが、非常に高度かつ政治的な言葉だ。クルマってのは個人の持ち物であり、モビリティってのはややもするとパブリックなものに近い。果たして本当に多くの人は自分のクルマを持ちたくなくなるのだろうか…?

 

carimportつい先だってアメリカで開催された世界最大級の家電ショーCESにおいてはSONYから電気自動車が発表された。
まあ、見慣れた形なのでいいが、以前にもここで紹介したようなGoogleのクルマや、いくらコンセプトカーとはいえ、「誰が乗るのよ?」的な絶対にこない未来のクルマなんて、どこに需要があるのか心底聞いてみたい。遊園地でも、たとえそれが公共の交通機関であっても、乗るのにはそれなりの覚悟と勇気がいるような不可思議で恥ずかしい、人間の姿や街とまったく馴染まないだろうその形には不安しか抱けない。(こんなこと言ってるから写真は無理ですね…。)

 

世界を跋扈した日本のかつての「モビリティ=クルマ」は未来においても、世界で戦っていけるのか?
はたまた個人の所有物としてのクルマで、小ぢんまりとしたビジネスに転化していくのか…。なんでもかんでも「やりすぎ」なきらいのある日本人だが、そろそろ色んな意味でペースダウンするべき時が近づいているのかもしれない。人口も激減するしね。

 

あ、もちろん、個人の主観ですよ。

 

それではまた近々。

 

A Prestissimo!!

 

Vol.134 FIAT Ritmoをご存知で?

Paolo Schermi©

Paolo Schermi©

FIAT関連の話題の連投ですが、FCAとPSAの連合も実は業界的にはなかなか大きなニュースなので、そこにかこつけてみました。

前号に引き続いての妄想シリーズですが、妄想を力いっぱいやるのは日本人同様イタリア人も得意で、今度はリトモの登場です。

やはりFun to driveはまだまだ重要なファクターである欧州において、こうしたファミリーユースだけど、しっかりやんちゃ気分も楽しめるクルマのニーズってとっても高いのです。

また、ラリーからイタリア車がいなくなって久しいので、そういった部分でも古豪復活を祈る気分もあるのでしょう。

 

FIATのラリーにおける活躍は、なかなかに素晴らしいものがあり、イタリア、ラリーとくればランチアがまず出てくるのは仕方ないのですが、なんのなんの、親会社FIAT名義でも名車は数多くあります。

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このリトモもその一つで、いまでもジェントルマンドライバーという、腕に自身のある素人さんが出場するラリーイベントでもアリタリアカラーを纏ったリトモを目にします。

1978年に登場したリトモは以後10年にわたり生産されたのですが、実はデザインがかのマルチェロ・ガンディーニによるもの。
これぞイタリアンモダンという感じがふんだんにするなかなかの名車でした。
基本的な構造は、その後ランチアブランドではデルタ・プリズマに継承されるという、ある種のオリジン的な立場であったりもします。

UNO TURBO同様、バブル期にはモデル末期のABARTHバージョン、130TCが日本に導入され、すでにインジェクション時代だったにもかかわらず、SOLEXやWEBERのサイドドラフトキャブレターを2発搭載して、豪快な吸気音と、恐ろしいほどのトルクステアを堪能できたのを今でも思い出します。まあ、もう日本でもイタリアでもまず見かけることはなくなってしまいましたが…。

 

 

Paolo Schermi©

Paolo Schermi©

個人的にはなかなかいいデザインだと思うし、このオマージュ新作もなかなかいい線いっていると思うのですが、いかがでしょう?

なんにせよ、ワクワクするクルマがたくさん見たいもんです。

 

 

それではまた近々。

 

 

A Prestissimo!!

Vol.133 またUNOすか?〜あくまで噂ですが…。

Rendering 2019 by Mario Piercarlo Marino

Rendering 2019 by Mario Piercarlo Marino

リバイバルブームが盛んなのは、今年もかわらないようだ。

なんと80年代のイタリアを席巻したFIAT UNOが復活するという。もちろんイタリア人デザイナーたちが自主プレのように起こしたCGレンダリングなのだが、以前にもここでFIAT 127を紹介したように、その出来がすばらしく、なかなか見ごたえのあるものが多かったりもする。

 

 

 

 

 

Rendering 2019 by Mario Piercarlo Marino

Rendering 2019 by Mario Piercarlo Marino

しかし、なぜUNOなのか?
ちなみにこの10年街中でUNOをみかけることはほぼなかった。
田舎に行ってもPANDAこそあれ、UNOはまさに絶滅種だった。

 

 

 

 

fiatuno日本じゃ、まだまさにバブル真っ盛りの頃、JAXさんが手掛けていたUNO。なかでもTURBOはまさにジャイアントキリング的に、200キロオーバーを叩き出す、なかなかのミニカーというイメージで、一部のカルトな人気を博していた。

もちろん、車自体はとても便利でスタイリッシュ(大げさ?)で、お値段以上な感じがするとてもいい市民のアシという感じだった。実際、パンダ同様ジウジアーロ先生の作品なので、都会でもアウトドアでも実に馴染みの良い実用デザインで、今見てもやはり古臭さはあまり感じない(初期型はね)。

ちなみにこいつはシリーズ末期の最終型をもとにしたデザイン。マリオ・ピエルカルロ・マリーノさんによるものだが、結構迫力があって良くないですかね?

ちょいワル(死語?)な感じも今更良いような感じが…。

 

それではまた近々!

 

A Prestissimo!!

Vol.132 Buon Anno!!

2020半年ちょっとしかたたないのに、元年ではなく2年になってしまう令和が明けました。
みなさま、今年もどうかよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

2020_032019年は欧州最大のフランクフルトショーや東京モーターショーが揃って盛り下がるという悲しいニュースが出ていましたが、今月11日からは幕張メッセで東京オートサロンがはじまります。

 

 

賛否あるものの、国内外の来客も含め、年々勢いを増しているこのオートサロンには、「かつてのモーターショー」的なお祭り感があるので、とても楽しいと個人的には思っています。欧州でもこの手のイベントは強い人気があるので、やはり市井の人々が求めているものと、マーケティングと称したメーカーさんたちのやり方との乖離が明確なんでしょうね…。

 

2020_02クルマじたいに魅力があるのも、そりゃ重要なことですけど、クルマとどう付き合って、どういう生活にしていくかってのがもっともっと重要だということを、世のメーカーやイベントの運営の皆様には再確認していただきたいなと思ったり…。

 

2020_01今年も色んな車(名前やコンセプト)が復活する可能性がありますので、とっても楽しみ。昔を振り返るばかりと嫌味を言う人もいますが、音楽やファッションと同じで「良いものは、良いんです」それでよくないですかね?

 

それでは今年もよろしくお願いいたします。

Felice Anno Nuovo!!

 

Vol.131 Merry Christmas!!

natale01今年のクリスマスは静からしい…。

これは令和になってかつての天皇誕生日、つまり23日が祝日ではなくなったことが関係しているという。

そもそも、西欧のしきたりを無理やり日本のイベントにしたので、とやかくいう筋合いはないのだが、それでも街中がクリスマスっぽくなるのは、なかなかとキラキラとした気分になったのも事実だ。

東京都心ではポツリポツリとサンタクロースコスプレを目にするというが、それでも飲食的にはただの平日となった感じが強い今年のクリスマスイブには、ややため息が出ているお店も多いという…。

 

natale03ちなみにイタリアをはじめとする欧州では、家族のためのイベントなので、イブはしめやか、当日は家族とゆっくり過ごすというのが定例。プレゼントの類よりも食事などにもこだわるので、日本のお正月(もちろん昔のね)にとっても近いものがある。

あ、もちろん、もうお仕事はお休み。時の過ぎ行くさま、年の変わる様をじっくりと見つめながらゆっくりと過ごします。

natale02

さあ、今年もあと残すところ一週間。
どうか良いお年を!

 

Tanti Auguri !!

Vol.130 終活ってなんだ…。

JBL

 

欧州での娯楽の少なさに慣れてしまったせいか、すっかり骨董品やら蚤の市やらにうつつを抜かしている。

もともと中古車が大好きだったわけだから、はじめっから古いものが好きなことは間違いないが、新しいものには新しいものの良さが当然あるけれど、古いものにはやはり自分が知り得ない歴史や物語が背景に潜んでいるので、手に入れてからそうしたことに思いを馳せるのも、この趣味のとても楽しい一面なのかもしれない…。

 

そんななか、国内外のオークションサイトの活況もすごいもので、かれこれ20年のユーザーになるのだが、ここに来て一つの傾向が見えてきた…。

それが終活という言葉である。

 

 

 

leica

 

オーディオ、レコード、楽器、車やバイク、カメラなど、いわゆる趣味のものの出品に「亡き父から譲り受けましたので詳細はわかりません…。」
「そろそろ妻から身辺の整理を言い渡されており、断腸の思いで終活をはじめました…。」
「友人が大事にしていたものです…。詳細は故人のためわかりませんが…。」

なんて言葉を散見する。まあ、時代なのだから仕方がない。また、6〜70年代を謳歌した人たちも幕引きの時を迎えつつあるわけだから、そりゃ仕方ないのだけれども、せめて当時の名品の価値はきっちりと次の世代が引き継ぐような仕組みがあるといいなあと思ったりする。

 

 

fender-nocasterそんなわけで、先日も通常なら150万はするであろう楽器が1万円からオークションがスタートしていた…。(最後はものすごい金額になったけど)

 

日本は戦争での打撃を大きく受けているので、比較的お求めやすい価格の近代の骨董品が他の国と比べるとかなり少ないと思うが、それでも、お宝はまだまだあると思う。

 

クルマもそうだけど、なんとかうまく引き継いでいきたいものだ…。

 

それではまた近々

 

 

A Prestissimo!!

 

Vol.129 Citroën GS

GS03

 

1970年から86年まで、実に長い間フランスの「庶民のアシ」として活躍したシトロエンGS。

程よい大きさ、取り回しの良さ、乗り心地の良さなど、過不足のない極めてできの良い日常のアシであった。

日本人のフランス信仰たるやものすごいものがあると思うが、とりわけ「オシャレ」という点では盲目的にフランスを信じている傾向がある。

まあ、フランスというかパリな感じなわけだが、その重要な小道具は紛れもなく、ファッションとならんで自動車とパンがフランスのオシャレの決め手になっていると言ってもいいだろう。

以前にもここで語ったことがあったが、ここしばらくの自動車のデザインは、あまりにも人間無視の傾向が強く、その車に乗ったらモテるとか、素敵に見えるとか、そういったプレゼンスの面でかつての自動車たちにまったく太刀打ちができていないように思える。まあ、それが旧車ブームを支えている最大のモチベーションなわけだが…。

 

 

 

GS01

 

なかでもこのGSは女性が運転していてもとっても可愛らしいし、理知的に見えるし、なんというか頼りがいもあるような感じすらする。

ちなみにここで紹介している写真はすべてファミリアル(つまりワゴンタイプ)である。あくまで個人的な趣味である。

 

 

GS02

 

シトロエン、とりわけハイドロサスペンションの経験者であれば、その魅力を今更語る必要もないと思うが、もし知らないのであれば、一生のうちに一度は体験しておくことを強くおすすめしたい。

ハイブリッドやEVも大した技術だが、スピードやエコではない、乗り手の気持ちを力ではない他のもので「アゲてくれる」のは、このハイドロのシトロエンをおいて他にないと断言しよう。

それではまた近々。

 

 

A prestissimo!!

 

Vol.128 JOKERじゃないけれど

Alfa-Romeo-B.A.T.-3

 

BATMANの宿敵JOKER誕生の秘密を描いた映画が好調だ。
美しい映像と、若くしてこの世を去ったかの名優リバー・フェニックスの弟、ホアキン・フェニックスの名演とともに、この秋最大の話題をさらっているといえよう。

まあ、JOKERといえばBATMANなわけで、今回はBATカーと話題。

 

それも劇中で登場したBATカーではない。アルファロメオとベルトーネが50年代に空力を追求したモデルとして開発した、一種のアートマスターピースB.A.T.シリーズである。

 

 

Alfa-Romeo-B.A.T.-2

 

BATの由来はBerlinetta Aerodinamica Tecnica、つまり空力技術クーペともいうべき、試作車たちである。

欧州のイベントや博物館ではポロポロと見かけることがあったが、今回、11/20-23に行われるロンドンのバークレースクエアでのイベントにBAT5,7,9が一同に揃うとのこと。実はこれは欧州では初のことだという。

 

 

1953年というと、もはや70年近くも前のことなのだが、いまだにこのころのデザインを超えたものが出てきていないのは実に残念。温故知新の風潮が吹き荒れる欧州にまたしても現代的サイバーデザインに対するアンチテーゼのようなイベントが行われることになりそうだ…。

EVにこそ、こういうデザインが似合うと思うのだけど…。

 

それではまた近々。

 

 

A Prestissimo!!

Vol.127 世界一高価なFIATパンダ

©RUOTECLASSICHE

©RUOTECLASSICHE

先日イタリアで行われたオークションに、FIAT元会長にして欧州社交界の人気者ジャンニ・アニエッリ氏の所有していたFIAT PANDAが競売にかけられた。

そもそも、洒落者で有名な彼は、名だたる名車を自分用にカスタマイズするような人だったが、最近になってポロポロと下駄となるような車たちが漏れ出てきている。

 

 

 

 

©RUOTECLASSICHE

©RUOTECLASSICHE

 

 

有名どころではランチア・テーマ832のワゴンで、自らが運転するシルバーと、犬など道具を載せる用のブルーも特注で持っていた。

最近ではデルタインテグラーレEVO2やEVO1のオープン(ザガートボディ)などが、イタリアのクラブの展示などで姿をあらわしていたが、ついにFIAT PANDA 4×4(Trekking)までもが登場した。

落札価格はなんと予想を大幅に上回る37000ユーロ(およそ500万!)

 

 

 

 

 

©RUOTECLASSICHE

©RUOTECLASSICHE

 

 

アニエッリカラーともいえるお約束のシルバーボデイに、一見地味だが、上質なファブリックがおごられており、いかにも彼の趣味といった感じだ。

紛うことなき傑作デザインのひとつである、初代パンダも次第に数が減ってきているので、今のうちに購入しておくのも手かもしれない。

 

それではまた近々!!

 

A Prestissimo!!

 

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